知花ブログ

のびのびやっていきたいですね

Excelしながら電卓打つな

私の職場には40代半ば〜70代前半の社員が10数名いる。もちろん個人差はあるが、みなExcelが大の苦手である。

※私の知識レベルは、MOS(2016)にすんなり合格できて、Excel VBAで簡単な集計表が作れるぐらい。正味ちょっとExcelが得意なイキリ大学生レベルの実力である。他人に偉そうな態度取れる域ではない。

せっかくSUM関数とかCOUNT関数とか使って売上表を作っても、「(Excel関数の)式が壊れてるかも知れないから!!」と言って電卓を持ち出してくる。
用心深いに越したことは無いから全否定はできない、と最初の頃は思っていた。最近は、失敗するのを期待している素振りがあるので、なんだかウンザリしてしまった。

顧客名入力にブックの参照を使うと「セルがコピペできない」と言って全部手入力し直すし
売上金額ごとに条件付き書式なんて使ってセルをカラフルに塗りつぶしたら、「モノクロで印刷したいのに、色が変えられない!」と騒がれてしまう。

私はなんかもう疲れ切ってしまった。
Excelだけじゃない。コピー機から出てきた印刷物の枚数が疑わしいと、何百枚も目視で数える社風に嫌気がさした。みんな思い込みが激しいもんで、機械が信用できない。
だから思い切って、Excel VBAを学ぶことにした。こんなアナログ人間の巣窟から私を連れ出してくれるか足掛かりになるかもしれないと思って。そして私はMsgBox関数と出会った。これやん。

          ◇

それからと言うものの、私はあらゆるExcelのフォーマットを作り変え、ミスの多そうな場面ではしつこい位メッセージボックスを表示して注意を促した。
メッセージボックスがデンッと表示されると、最初こそ「なんか出たぁ」と怯えていたが、今では「"伝票番号を入力してください"…はいはい分かりましたよー」という調子で、Excelと会話しながら作業を進めている。

アナログ人間は機械の一方的で無機質な感じが苦手なようだ。メッセージボックスはYesNoで操作者の意思を聞き取ることができるし、リアルタイムで操作手順を表示してくれる。かなり解釈を広げるが、対話が生まれているといえる状況になったのではなかろうか。

まぁそもそも、メッセージボックスに頼らなくても、きちんと本人と話し合えば改善したのかも知れない……おいちょっと待て、Excelしながら電卓打つな。